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【ライブレポ】SATURDAY NIGHTMARE FEVER[2002.09.14]

この記事に掲載する内容は、2002年になんばハッチで行われたSATURDAY NIGHTMARE FEVERというイベントのレポートであり、その当時に書いたものの再編版です。

私が20歳前後のころに書いた稚拙な文章ではありますが、当時の熱や思いが伝わるようその当時に書いた文をなるべくそのままに、間違っていたりあまりに青臭い部分は修正して掲載します。

 SATURDAY NIGHTMARE FEVER[2002.09.14]

サタンアルバイト主催

忘れないうちに、2002年の9/14に行ったSATURDAY NIGHTMARE FEVERというイベントのレポートなんぞを。

このSATURDAY NIGHTMARE FEVERは、堀江のサタンアルバイトというショップがオーガナイズしたイベントだったそうです。

そのショップ自体は行ったことないのでどんな感じなのか知りませんが、イベントのメンツはダブ、ハードコア、トランス、ロックなどなど、多種多様なジャンルが入り乱れた、ある意味今風な感じのメンツでした。

ざっとそのメンツを並べると、RISE FROM THE DEAD、TOKYO No,1 SOUL SET、GAS BOYS+GWASHI、DETERMINATIONS、REBEL FAMILIA、ロマンポルシェ+U.G. MAN、SOFT、1945、GOMA、STRUGGLE FOR RRIDE、TACO VICIOUS、以上の11組。実はほとんど名前ぐらいしか知らなくて、GOMA+1945以外はライヴ初体験。20:00からの開演で、もちろん翌朝までのオールナイトです。

開場

ちょっと遅れて21:00頃に開場入りしたときには、全然知らないハードコアなバンドがボェーッと絶叫していました。後で分かったことなんですが、この時点でこの日の目当てだったSOFTと1945は終了していたみたいです。無念。

RISE FROM THE DEAD

まだフロアも空いていたので、小一時間ほど壁際に座り込んでお酒を飲みながらまったりしていました。程なくRISE FROM THE DEADの演奏が始まりました。昔から名前だけ知ってて気になってはいたんですが、ちょっと自分好みの音ではなかったかな。GOMAさんと絡んだダブっぽいパートは良かったんですが…。 

DETERMINATIONS

引き続き壁際に座りこみながら小一時間ぼけーっとしていると、DETERMINATIONSの登場と同時にフロアが一気に沸き立ちました。

このバンドは大阪の多人数のスカバンドということぐらいしか知らなかったんですが、こんなに人気があるとは知らなんだ。いい意味で土臭い感じの音で、それぞれの楽器がまるで唄ってるかのような感じ。それでいて変に暑苦しい自己主張みたいなのもなくて、とても気持ち良く聴けました。ボーカルがちょっと変な人な人というのも、大阪のバンドっぽくて良かったです。

TACO VICIOUS

続いて登場したのが、K-1のムサシ率いるTACO VICIOUSというバンドだったんですが、私はまったく格闘技に興味がないうえ、何故か前説に登場したFM802の中島ヒロトの”ムサシコール”強要に辟易してしまい、一旦会場をでて夜風にあたっていました。自分の好きなアーティストを応援するのは良いことですが、もうちょっとイベントの空気を読んで欲しかったです。

ロマンポルシェ。

適当に腹ごしらえをして再びフロアに戻ると、ロマンポルシェ。のライブが始まりました。

客に向かって説教するというライヴのスタイルは知ってたんですが、いきなりフロアに向かってバットを振り回してノックを開始。阪神帽をかぶった今日の掟さんは、谷選手と田村選手の婚約に憤慨しているご様子です。

さて、今回のライヴはU.G. MANとの合体ライヴということで、一曲ごとに勝負をして、勝ったほうが演奏するというルール。しかし、たこ焼き早食い対決や芸能人そっくりさん対決などの勝負にことごとく負け続けるロマンポルシェ。陣営だったのですが、「負けるごとに一枚ずつ脱いでいくぜ」という言葉通り、最後に勝負に勝つころには掟さんは全裸に。生まれたまんまの姿で、最新シングル「全裸で書いたラブレター」を、股間を振り乱しながら熱唱する演出(?)は出来過ぎでした。ライヴでは毎回全裸になってるみたいですね。

TOKYO No,1 SOUL SET

ざわざわした妙な興奮がフロアに残る中、続いてのライヴはTOKYO No,1 SOUL SET。

高校の頃にちょっと聴いていて、初期の曲なんかは知っていたんですが、曲自体を聴くのも数年ぶりで,ライヴも初体験。まあ良い機会だし聴いとくかぐらいの気持ちだったんですが…これが凄く良かった。

ここ最近新しい音源が出ていないせいか、ベスト盤的なセットリストでのライヴ。昔聴いたときにはなんとも思わなかった言葉ひとつひとつに重みを感じました。特に午前2時過ぎという時間に聴く「SUNDAY」にはハッとさせられた。ラストの「Jr.」も感動。上手いこと表現できないのですが、ほんとにいいライヴ、そしていいバンドでした。その後数週間で、アルバムを全部揃えたのは言うまでもありません。

REBEL FAMILIA

続いてのREBEL FAMILIAは、昨年DRY&HEAVYを脱退した秋本武士とGOTH-TRADが結成したDUBユニット。

見た目もいかついのですが、音の方も重心の低いベースと歪んだ音色のリズムが絡む極悪ビート。そのゴツゴツしたビートが、トランスとは違う直線的なテンションの上昇みたいなのを感じさせます。

この音でジャングルっぽい曲をやられたときは発狂ものでした。ヤバイです、これ。是非ともばかでかい音で聴いて欲しいです。ちょっとDHR系の音に近い感じですが、こっちのほうが断然テンション高いです。

GOMA da DIDGERIDOO

今回のイベントのトリはGOMA da DIDGERIDOO。5年前のRAINBOW2000でクラナカ+1945 feat.GOMAという形でGOMAさんのディジュリドゥーの音を聴いて以来です。

今回は自身で機材を操り、トランス系の音にディジュリドゥー音をミックス。KAOSS PAD(たぶん)を駆使して過激にエフェクトをかけられた音は異次元からの音でした。時間はすでに朝方だったので、さすがに疲れて体育座りで聴いていたんですが、眠気をとばしてしばし忘我の状態になるには十分すぎる音でした。

最後のGOMAさんの時には、既にフロアはガラガラになってたんですが、パラパラとまばらな拍手とともにイベント終了。新しい発見が多い良いイベントでした。イベントはこういう思わぬ音楽との出会いがあるから好きですね。また行こう。

2017年の視点で振り返る「 SATURDAY NIGHTMARE FEVER[2002.09.14]」

このイベントでの収穫はなんといってもソウルセット。なんとなく聴いとくか~って感じだったのに、ライブが終わったらがっつりはまってしまいましたね。数年越しに「Jr.」を聴いてこんな名盤だったのかと改めて知ったものです。 

なんばハッチでのオールナイトイベントというと2012年にあった「SATURN」にも行きました。クラークや石野卓球などテクノ系寄りの面子が中心でしたが、ノーマークだった”あら恋”ことあらかじめ決められた恋人たちへのライブに圧倒されました。

なお、このイベントを主催したサタンアルバイトはこのイベントの3年後ぐらいに倒産したらしいです。私はファッションに疎いですが友人がそこの服を着てたりしてましたね。たぶん有名だったはず。