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どっちがおすすめ?暖房としてのエアコンとガスファンヒーターの比較

インフラ

エアコン、石油ストーブ、床暖房、ホットカーペットなどなど。

日本の冬にはいろいろな暖房器具の選択肢があります。その中でマイナーな部類の暖房になるのが「ガスファンヒーター」。電気を使う暖房と違って部屋にガスコンセントがないと使えないわけですから、暖房のシェアとしては必然的に低くなります。ゆえにそのメリットやデメリットがあまり知られていない。

しかし、新築一戸建てに引っ越してから新たにガスファンヒーターを使い始めた私は、その強力な暖房性能に大満足。だから、あなたのお部屋にガスコンセントがあるならぜひおすすめしたいと思っています。

そこで、ガスファンヒーターの比較対象に挙げられがちなエアコンと比較して、どう違うのか、どう使うべきなのかを提案したいと思います。

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ガスファンヒーターとエアコンの併用が最強!

冒頭でいきなりタイトルと食い違うことを書きますが、この記事で一番強く伝えたいことをまず最初に書いてしまいます。

「真冬ならガスファンヒーターとエアコンの併用が最強!」

これです!私が言いたいのは。

どっちがいいのか迷った末にこの記事を読まれていたなら申し訳ない。比較はするけど併用がおすすめなんです。

ガスファンヒーターとエアコンを併用すれば、どんなに寒い冬の朝でも快適に乗り切れると保証する!

それぞれ性質の違う暖房器具なのでメリットとデメリットがそれ相応にあるわけですが、ガスファンヒーターとエアコンはお互いの弱点を補い合うベストパートナーといえます。

併用したらガス代と電気代が2重にかかるじゃないかって?大丈夫。適材適所でつかえばいいのだ。2つ同時にフル稼働させるわけではない。

この記事でそれぞれのメリットとデメリットを理解してもらったうえで、ガスファンヒーターとエアコンの相性の良さを知ってもらえたらと思います。

ガスファンヒーター使用者の満足度は非常に高い

本題に入る前にちょっと寄り道。

ガスファンヒーター未経験者に知っておいて欲しいデータがあります。それはリンナイが調査した「冬場の冷えと暖房事情に関する意識調査」という調査の結果です。

この中に暖房器具のシェアについての調査結果があります。

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画像出典:【熱と暮らし通信】 意識調査:男性4割、女性約8割が「冷え性」 男女ともに8割以上が“足先”が冷える「末端冷え性」と判明 足もとポカポカ頭スッキリの「頭寒足熱」とは!? “快適暖房の4つのポイント”を紹介 | ニュースリリース | リンナイ株式会社

私が想定したとおりガスファンヒーターはシェアが14%とかなり低くなっています。エアコンのシェアが70%近いことを考えれば明らかに低いですね。マイナーな暖房器具という表現も間違っていない。

しかしこれが満足度になると…

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画像出典:【熱と暮らし通信】 意識調査:男性4割、女性約8割が「冷え性」 男女ともに8割以上が“足先”が冷える「末端冷え性」と判明 足もとポカポカ頭スッキリの「頭寒足熱」とは!? “快適暖房の4つのポイント”を紹介 | ニュースリリース | リンナイ株式会社

堂々の一位!エアコンの満足度を大きく上回っています。そう、実際に使って初めて分かるその暖房性能。分かる、分かるよ、私もそうでしたから。

リンナイというガス器具の総合メーカーが行った調査結果なので、結果には作為的なものを感じるかもしれません。しかし私自身はこの調査結果を疑う余地は無し。なるほど納得の結果です。

ガスファンヒーターなんて眼中になかった人もちょっと興味が出てきてませんか?

ガスファンヒーターのメリットとデメリット

ではそれぞれの暖房器具についてメリットとデメリットをみていきましょう。まずはガスファンヒーターから。

ガスファンヒーターのメリット

  • 立ち上がりが早く部屋が暖まるのも早い
  • 温風が出る位置が低いので足元を暖めるのに都合がいい
  • 石油ファンヒーターのように燃料を買いに行く必要がない
  • ガスの燃焼時に水蒸気が出るので空気が乾燥しない
  • 屋外が低温でも問題なく使える

最速の暖房器具

ガスファンヒーターは運転を始めて5秒後にはもう温風を放出し始めます。しかも全力で。スタートダッシュがこれほど早い暖房器具は他にないでしょう。エアコンとは比較になりません。

足元の冷気を一掃

通常は床面に置くタイプの暖房器具なので温風も足元からでます。床面近くに溜まった冷たい空気をすばやく一掃できます。

燃料が自動で供給される

「燃料を燃やした火の熱を風で送る」という点では、ガスファンヒーターと石油ファンヒーターは同じような暖房性能を持っているといえます。

しかし石油ファンヒーターは灯油が切れたら継ぎ足さないといけない。灯油のストックがなければ買いに行かなくてはいけない。その点、ガスファンヒーターはガスコンセントにホースを差し込むだけで燃料が自動で供給し続けられます。

水蒸気が発生するから乾燥しない

ガスは燃焼時に水蒸気を発生させます。そのため、乾燥しがちな冬のお部屋でも適度に湿度が保たれます。インフルエンザの予防にも一役買います。

どんなに気温が低くても性能劣化なし

外が氷点下になると、普通のエアコンだと暖房性能が落ちるものがあります。室外機についた霜を取るために霜取り運転をするためです。

影響を受け難い寒冷地用のエアコンもあるのですが、太平洋側の平地などは普通のエアコンを選ぶでしょう。しかしガスファンヒーターは外気の影響を一切受けないので、氷点下でも全力で運転することが可能です。

 ガスファンヒーターのデメリット

  • ガスコンセントが必須で設置場所が限られる
  • エアコンよりランニングコストが高くなりがち(プロパンガスだとなおさら)
  • 定期的に換気をしないと空気が汚れて健康を害する可能性がある
  • ガス燃焼時にでる水蒸気で結露する

ガスコンセントの位置にしばられる

電気のコンセントと違ってガスコンセントは部屋の中に通常ひとつしかありません。

そのためどうしても設置場所の制約を受けます。ガスコンセントのホースが長いものを選べば可動範囲は広がりますが、床に太くて硬いホースが這っている状況はあまり良くないでしょう。

ガス代がかかりがち

例えば5時間部屋を暖め続けるというケースを考えると、エアコンの電気代よりどうしてもガス代が上回ってしまいます。プロパンガスだとさらに輪をかけて高い。

しかしほとんどのガスファンヒーターは、一定温度になると性能を落としたり運転を休止したりするので無駄にガスを消費する心配はありません。

下手すると死にかねない

ガスは燃焼することによって空気を汚します。だから定期的な換気が必須。その換気をおこたり続けるとどうなるか?

答えはシンプル。ストレートに「死」に近づきます。だって製品の前面にでかでかとこう書いてある。

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換気をしないと死亡事故にいたるおそれがあります

「換気をしないと死亡事故にいたるおそれがあります」って。

しかし実際のところ、一酸化炭素の濃度を検知して一定ラインを超えると運転停止する機能があるガスファンヒーターが当たり前。過度に心配する必要はないです。でもエアコンのつけっぱなしでひどく体調を壊すことはないから、デメリットではありますね。

結露が発生する可能性がある

さきほどメリットとして水蒸気が出るから空気が乾燥しないと書きました。しかし、ガスの燃焼で生じる水蒸気の量は想像以上に多い。結果的ににどうなるかというと、真冬で外の気温が低いと窓が結露します。

うちは複層ガラス、つまり2重窓で結露が発生しにくい構造なのですが、それでもやはりガスファンヒーターをつけるとうっすら窓がくもります。それにサッシ自体はアルミなんで、普通に水滴がつきます。

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エアコンのメリットとデメリット

続いてエアコン。今まで使ったことがないという人はほぼいないでしょうけど、あらためてメリットとデメリットを書き出してみましょう。

エアコンのメリット

  • 部屋中を長時間暖めるならダントツで省エネ
  • 空気を汚さない
  • 冷暖房と除湿ができるから一年中使える
  • 壁に設置するから床の場所をとらない

ダントツの省エネ性能

1970年代に生まれた私。その当時のエアコン普及率は今と比べてずっと低いものでした。

しかし、自宅は空港が近いためエアコンの設置に補助金が出たと記憶しています。そのため、ものごころついたころから自宅にエアコンがありました。当時のエアコンはあくまで「贅沢モノ」という認識で必要最低限の範囲で使っていました。夏でも午後から寝る前までだけとか。勝手に使ったら怒られましたからね。まあそれほど昔のエアコンは電気を喰っていたのでしょう。

しかし技術の進歩により、エアコンの省エネが飛躍的に進みました。とりわけ2000年前後に製造されたエアコンを境にして急激に消費電力が減ることとなります。

いまや熱中症予防のため夏場は24時間つけっぱなしが常識。それもこれも、エアコンが省エネになった賜物です。おそらく暖房機部の中では圧倒的に省エネなのではないでしょうか。

空気を汚さない

ガスや灯油と違って燃料を燃やさないので、エアコンの空気はクリーン。そりゃ掃除をおこたればカビの胞子を撒き散らすマシーンにもなりかねませんが、基本的には外の空気そのままです。

一年中使える

多くの暖房器具はその名のごとく暖房性能のみを持っていて寒い時期しか使えません。しかしエアコンは1台で一年中部屋の空気を快適に保つことができます。当たり前ですけど、意外と意識しないメリットです。

場所を取らない

多くの暖房器具と違い、エアコンは壁に取り付けるため床の面積を犠牲にしません。部屋を広く使えます。とはいえ最近のエアコンって本体の奥行きが増しています。どんどん前にせり出してきてるような。そのため、頭上の圧迫感は結構感じるかもしれません。慣れますけど。

エアコンのデメリット

  • 空気が乾燥してしまう
  • 暖かくなるまで時間がかかる
  • 足元がなかなか暖まりにくい
  • 設置費用が高くなる場合がある
  • 外気温が低すぎると暖房性能が落ちてしまう

空気が乾燥してしまう

エアコンの暖房は空気が乾燥してしまいがち。肌がパリパリになりますし、喉の調子が悪いときは違和感を感じます。乾燥した環境が適しているウイルスを蔓延させることにも。

実際のところ暖房をつけても空気中の水分量が減るわけではないのですが、空気の温度が高くなるため相対湿度が低下することで乾燥をまねきます。

これを解消するには何らかの方法で水分量を追加するしかない。アナログな方法として洗濯物を吊ったり、あるいは加湿器を稼働させるなどする必要があります。

暖かくなるまで時間がかかる

冬の早朝に寒さを感じて部屋を暖めようとエアコンのスイッチをオン。

しかしそこから暖かさを感じるようになるまでには相当の時間がかかります。エアコンの暖房をオンにしたころで温風が出てくるには何分かかかりますし、そこから部屋全体を暖めるまでにも時間がかかります。

足元が暖まりにくい

最近売ってるちょっといいクラスのエアコンは温度センサーや人感センサーを搭載しているものが多く、人が居る場所や暖める場所を判断して効率よく暖めてくれます。

とはいえなかなか足元までは暖まりにくい。エアコンって天井近くに設置してあるので、やはり足元まで暖めるのは苦手な暖房器具といえます。

それを補うためには、床暖房だったりホットカーペットだったりコタツだったりの、足元系暖房が必要になります。

設置費用が高くなる

エアコンの設置には必ず電気工事が必要となります。

電気量販店で買うとエアコンの費用に基本工事費が含まれていたりするので、マンション住まいの人などは意識しないかもしれませんが、少なくとも1万円ぐらいはかかっています。

設置条件によってはそれが高額になる場合も。例えば戸建て3階の部屋にエアコンを設置して室外機を1階まで降ろす工事だと6~7万円ほどの工事代がかかります。

他の暖房器具と比べて工事代と本体料金を含めた初期費用はダントツに高くなります。取り付けてからのランニングコストは圧倒的に低いんですけども。

外気温が低いと暖房性能が落ちる

エアコンというと、部屋に取り付けた室内機だけをイメージしがちです。しかし室外機と室内機を組み合わせたものがエアコン。室外機も頑張ってるんです。

そして室外機は屋外に置きますから、外の気温や気候に影響を受けるのも当然。

いつぞや東京に大雪が降った日や、全国的に記録的な寒さとなった2017年の冬には、エアコンの暖房が機能しないという話をよく聞きました。

それを回避できる寒冷地仕様のエアコンがあるわけですが、太平洋側の温暖な地域で使うにはオーバースペック。もちろん希望すれば取り付けてもらえるでしょうけど。

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冬の朝にはガスファンヒーターとエアコンのコンビが最強!

というわけで、エアコンとガスファンヒーターはそれぞれにメリットデメリットが存在するわけです。暖房のしくみが違うんだから当然。

しかし、お互いのデメリットをお互いのメリットで補うことができるのです。

ガスファンヒーターで速暖!しかも足元から!

暖かくなるまで時間がかかるエアコン。そこは圧倒的にスピーディーな暖房性能を持つガスファンヒーターに先行してもらえばいい。真冬の早朝なんてエアコンが動き出すのを待ってられないですからね。

エアコンは長距離選手、ガスファンヒーターは短距離選手。

パワフルで瞬発力の高いガス選手がスイッチオンと同時に部屋の温度を速攻で上げてくれます。しかもエアコン選手が苦手とする足元から。

エアコンにバトンタッチしてランニングコストを下げる

ガスファンヒーターは瞬発力が高く速攻で部屋を暖めてくれるのですが、フルパワーで動けばその分燃料の消費も激しい。エアコンの省エネ性能には遠く及びません。

だからある程度部屋が温まればガスファンヒーターは停止するかパワーを下げるなどして、持久力が高いエアコンにバトンタッチすればいい。エアコンが得意とする省エネで長い時間部屋を暖め続けてくれます。

エアコンの乾燥はガスファンヒーターでカバー

エアコンの暖房は空気を乾燥させてしまいますが、ガスファンヒーターでガスを燃焼させると水蒸気が発生します。乾燥した空気に湿気を与えてくれるわけですね。

これで空気の乾燥は防げる!と言いたいところですが、そのためには部屋の温度が上がってもガスファンヒーターを可動させ続けなければなりませんね。

まあこれは素直に加湿器を追加したほうが良さそうです。

バックアップとしてのガスファンヒーター

さきほども書いたように、氷点下以下の気温では寒冷地仕様のエアコンじゃないと暖房性能が落ちてしまいます。暖房が必要になる極寒の日ほど暖房が使えないリスクがあるという。

普段使いしなくとも、そういう時のためのバックアップ暖房としてガスファンヒーターを用意しておいてもいいかもしれません。ガスファンヒーターならどんなに寒い日でもパワフルに運転して部屋を暖めてくれます。

【まとめ】かしこく併用して寒い冬を乗り切ろう

エアコンとガスファンヒーター、それぞれのメリットとデメリットを理解して併用すれば最強という主張でした。

併用といってもずっと同時に稼働させるのは光熱費の無駄遣いです。理想的なのはガスファンヒーターで素早く部屋を暖めてから、エアコンでその部屋の温度を維持するという流れです。そしたらガスファンヒーターを停止すればいい。

エアコンはもう当たり前に部屋にある時代ですが、ガスファンヒーターはそうでもありません。でも一度使えばその強力な暖房性能に満足するはず。

エアコンだけでは冬の朝は辛いなと感じているのなら、ガスファンヒーターの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

ガスファンヒーター愛が強すぎるあまり、こんな記事もかいています。併せてごらんください。

コメント

  1. […] とあるホームページでは真冬はガスファンヒーターとエアコンの併用が最強と書いてました。立ち上がりが早いので、早く温かくしたいときに使うといいそうです。 […]