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【実録】ソニー損保のドライブカウンタを導入しキャッシュバックを受け取るまで

保険

ソニー損保には「やさしい運転キャッシュバック」という仕組みがあります。ドライブカウンターという計測器機を車に設置することで安全運転の度合いを得点化し、その得点に応じたキャッシュバックが受け取れるというものです。もちろん得点が高いほどキャッシュバックの額が大きくなりお得というわけです。

ソニー損保の加入者以外でも30日間の無料トライアルができるので、そのトライアル期間に試用した方のレポートはネットでよく見かけます。私もこのトライアルを試してから実際に利用することを決めました。

ですが、トライアルではなく実際に自動車保険のオプションとして利用しキャッシュバックを受け取ったという情報は不思議とあまり見つかりません。

私は2015年11月の更新から実際に使い始めて8ヵ月後にキャッシュバックを受け取ることが出来ましたので、雑感をまとめておきたいと思います。

追記(2020/04/08):
このサービスの新規受付及び継続は2019年を持って終了したようです。

https://www.sonysonpo.co.jp/auto/cashback/

追記(2021/04/15):
スマホ連動型の後継サービスが始まったようです。

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支払総額が対象ではないけど90点取れば絶対お得

トライアルで高得点

トライアルで一ヶ月試用し90点以上が取れたので、その秋の更新時に実際にオプションとして選ぶことに決めました。90点以上なら20%キャッシュバックされるとのこと。

これはトライアル期間が終わってドライブカウンタを返送したのちにメールで送られてくる、レポートのような成績表のようなデータです。95点。

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トライアル中にミスをしたのは1回きり。信号の変わり目に交差点へ進入しそうになり、あわててブレーキを踏んだときにカウントされた急減速だけだったと記憶しています。

キャッシュバックで外食行こう!

一般型の車両保険をつけて私が払っている保険の総額は6万円ぐらいです。だけど特約とか一部保険料はキャッシュバックの対象にならないらしく、キャッシュバック対象額はたぶん5万円くらいになるかと。

そこから20%なら1万円ぐらい返ってくるはず。このオプションは3,000円ぐらいの追加料金が必要だったので、差し引き7,000円ぐらい。これで美味いもんでも食べにいければ満足です。荒い運転の抑止力にもなるしね。

更新時は裏口から申し込まないと選べない罠

通常ルートでは選択できない

満期まで2ヶ月ぐらいになったら更新案内が郵送されてきますよね。ドライブカウンタを付けるのは決めてたんで、どうやって申し込むか書類を確認しましたがどこにも記述が見当たりません。まあ申し込み自体はネットでやるからいいんですが。

ぼんやりしてたら満期間近になったんで、通常通りネットから契約者ページみたいなのにログインしてから更新手続きをすることにしました。

しかし、どこを探してもこのオプションを選べる選択肢が見つからない。更新ページには全く記述がありません。もしかして終了したのかとソニー損保のサイトを確認すると、案内ページは公開されており継続しているようす。

案内ページを経由したら選択可能

おかしいなと思いつつ、その案内ページにある「見積り/申し込み」ボタンを押してから更新ページに進むと、ようやく選択肢にやさしい運転の項目が現れました。

https://www.sonysonpo.co.jp/auto/cashback/

さっき見落としていたのかと、契約者ページから再度更新ページを確認するとやっぱりない。

どうやら案内ページにあるボタンを経由して更新ページにいかないとダメらしい。何これ?選んで欲しくないんだろうか?それともトラブル防止のため、できるだけトライアルを試して納得してから選ぶようにしてねという施策だろうか?

モヤモヤしつつもそこでやさしい運転を選択。数日後、緩衝材入り封筒に入ったドライブカウンタが郵便受けに届いていました。

16/10/31追記
やさしい運転を契約した翌年の更新手続き画面では、やさしい運転の契約がちゃんと選択できるようになっていました。最初から付帯された形でプランの提案あり。

取り付け方と点数化の仕組み

取り付け場所はわりと自由

両面テープで貼り付けるタイプのマジックテープが付属しているので、手足が接触しにくい、じゃまにならない場所に貼り付けてまずはホルダを設置、そこに本体をパイルダーオン。これで自動的に電源が入って計測開始となります。

フリードは助手席のダッシュボードに机のような出っ張りがあるので、そこに取り付けました。

ちなみにこの両面テープがかなり強力です。剥がす時に素材を傷めないよう取り付け位置を選択してください。合皮なんかだと表面がもっていかれそうです。

カウンタの表示内容

普段はスリープ状態のように液晶表示が消えてますが、車が走りだすと液晶が表示されます。加速度センサで車の動きを判断しているらしく、これで急加速と急減速を感知して点数化する仕組みのようです。ちょっと反射して見難いですがこれがカウンタの液晶表示。

ちなみにお試しのカウンタは本体色が紫でしたが本申し込みの場合はグレーの本体色です。

このドライブカウンタ自体は、オプテックスとの共同開発のようですね。

https://www.sonysonpo.co.jp/company/fr05030_2014.html

スムーズ運転とは?

急加速急減速がない運転、つまりはスムーズに発進してスムーズに止まる運転を1サイクル行うと一番左の数字が1つずつ増えていきます。これをスムーズ運転と称しています。

たいがいは青信号で発進して赤信号で停車した後、次の発進をしたタイミングで1つ増えます。一回でもミス(急加速急減速)と判断されるとリセットされてまた0からやり直し。

つまり上のカウンタの状態なら、直近で706回連続のスムーズ運転を続けたことになります。設置してからすでに何回かミスをしているので、その右にスムーズ運転の平均回数が出ています。総運転回数(発進~停止の回数)をミスの回数で割った数ですね。

点数化の仕組みは複雑

その右の成績というのが肝心の点数。基本的にはスムーズ運転の回数をもとに点数化しているようなんですが、単純にスムーズ運転の平均回数だけから点数を算出しているわけではないようです。ここはどういうアルゴリズムなのか正直分かりません。走行距離や計測時間の値も参照しているんじゃないでしょうか?

急加速急減速と判断される閾値を超えた加速度を検知するとスムーズ運転回数がリセットされる仕組みと思われますが、その閾値を越えていない加速度も記録されて点数に反映されてるんじゃないかなあ?表立ってディスプレイには表示されないけど。

そのせいか、ミスをしていないのにどういうわけだか数点一気に減点されることが何度かありました。特に90点目前の状態で減点されることが多い印象です。89点までいってたので、あと1点!と思って表示を見たら82点になってたり。

なんてことを考えつつ、ふとドライブカウンタの設置説明資料を見ると以下のような記述がありました。

Q.スムーズ運転回数が増えているのに、点数が上がらないのはなぜですか?
A.スムーズ運転回数は、「やさしい運転」の目安として、スムーズな発進・停止の連続回数をカウントしたものを表示しています。一方、点数の算出にあたっては、急発進・急ブレーキ時の「急」の強さも評価しているため、スムーズ運転回数が増えても上がらないことがあります。

スムーズ運転か否かを1と0でパキッと決めているわけではなく、急発進と急ブレーキの度合い、つまり加速度の値もちゃんと記録しているようですね。なので同じ急ブレーキでも、ちょっと体が前に出るぐらいの軽い急ブレーキとタイヤが鳴るぐらいのきつい急ブレーキでは点数への影響が違うわけです。きつい急ブレーキをやっちゃうとスムーズ運転を続けてもなかなか点が上がらないんでしょう。

そしてスムーズ運転の回数はあくまで目安だと。

でも90点以上になりにくいのは意図的な仕組みがあるんじゃないかと勘ぐってしまうなあ…

普段使う道路や車との相性あり

安全運転が危険運転と判断される場合も

30日無料トライアルのレポートはWEB上にたくさんあげられています。私も保険更新の前にいろいろ見て回って判断材料にしましたが、センサーが敏感すぎて高得点を取りにくかったという印象が多いようです。正直言ってあまり好意的な使用感が無いです。私のこの記事は好意的な評価をしているほうだと思います。

本来はその道路状況に応じた安全運転のはずなのに、加速度センサしか判断基準がないためミスと誤検知されることがあるみたい。具体的には…

  • ショッピングモールなどの立駐で急坂から発進するときに誤検知
  • 公道の坂道発進をするときに誤検知
  • 踏切を越える前に一時停止し段差を乗り越える発進の際に誤検知

いずれも停止状態から強くアクセルを踏み込む運転ですね。これは教習所でもそうするように習ったことなので本来は安全運転のはずなんですが。私も同じようはシチュエーションでミスと判断されたことがあるのでよく分かります。

この辺りは水平状態を感知するようなセンサがあれば解決するんじゃないかと思いますが、たぶん現時点でのドライブカウンタに搭載されていないはず。

アップダウンが多い山の手とか、高架化されていない鉄道が多い地域だと不利かもしれません。

車との相性があるかも

実際私は数ヶ月使ってきましたが、ミスと判断されたのはほとんど急減速のときでした。停止時にププッと嫌なアラート音が鳴るので印象に残っています。

私が乗っているホンダフリードの駆動はCVTです。無段階変速でギアチェンジの時の変速ショックがなく、適切な表現かどうか分かりませんが、モーターで動くラジコンのようになめらかな変速をします。

CVTの特徴というかデメリットとしてよく挙げられるのが、アクセルを踏んでから速度が上がるまでのタイムラグがあるということ。表現を変えれば加速が弱いともいえます。

とりわけフリードは小さいながらミニバンに分類される車なので、それなりに重量があります。にも関わらずパワーのない1.5Lのエンジンなので、発進時はのっそりと車が動き出す印象。アクセルを踏み込んで急加速しようにも、相当強く踏み込まないとできない。だから基本的に急加速の減点はなかなか発生しないはずです。

あとサスペンションが硬いと、段差超えのショックも大きくなるので不利かもしれないですね。道路だけではなく車との相性も大きいのではと感じます。

実際に危険運転と判断されたケース

実際に私の運転で危険運転と判断されたケースを羅列してみます。

  • 合流時に流れに乗るためアクセルを強めに踏んだとき
  • 一時停止状態からの合流でアクセルを強めに踏んだとき
  • アンダーパスをくぐる際の登りでアクセルを踏んだとき
  • 下り坂の途中で前車に続いてブレーキを踏んだとき
  • 信号の変わり目に交差点にさしかかり強めにブレーキを踏んだとき

信号の変わり目なんかは先に歩行者用の信号を見ておくとか予測が可能だし、合流も余裕があるタイミングで入ればいいだけのことなんでミスといえばミスです。仕方ない。

でも「これがダメなの?」と感じるケースも。特に勾配の付いた道路でのアクセルやブレーキは過剰に反応するイメージです。

結論!まずはトライアルすべき

トライアルをして相性チェック

なんとなくですが、更新時に容易に選ぶことが出来なかったり、ソニー損保としてはドライブカウンタの普及に消極的なんじゃないかという印象を受けています。誤検知のクレームも多かったのかもしれません。スタート時は結構宣伝していて話題になっていた気がするのですが。他社がまったくこれに追随していないのも気になります。

率直に言えばこのドライブカウンタの出来が良くないのは明らかです。もう始まってから数年建つのにカウンタ自体は始まった当初のままの仕様。技術は進んでるはずなのに。途中で仕様を変えたら不公平感が出るってのもあるでしょうが。

それでも私がこれを選択したのはトライアルで高得点がとれたからに他なりません。私の運転範囲で普段どおりに走ってれば絶対得するわけだし。

というわけで、もしソニー損保の「やさしい運転」を検討中なのであれば必ず無料トライアルを導入して普段の生活で使う道路や施設の駐車場を走行してから、その上で高得点が取れると確信してから決定すべきかと。まずはゲーム感覚でやってみてもいいんじゃないでしょうか?

結果は追って報告する

キャッシュバックは180日後から

点数は設置した日から180日が経過した時点でウェブサイトから申告することができるようです。その日時点で90点以上なら即申告、それ以下なら残り日数をかけてより良い点数を目指すことになるかな。

キャッシュバック対象になる最低ラインとして、走行時間が20時間以上または有効に計測した走行日数が10日以上というルールがありますが、それを超えないなら何で車を持ってるんだ?レベルの低い基準なので、そこは気にすることはないでしょう。

申告制だけどズルはできない たぶん

ウェブから申告できるなら適当にズルできるやんと思うかもしれませんが、点数そのものではなくカウンタに表示される申告コードなるものを入力するらしく。おそらくそれ自体は一見すると意味を持たない文字列で、例えるなら「ふっかつのじゅもん」的なものかと思われます。加えてドライブカウンタの返送も必須っぽいのでおそらくダブルチェック。ズルは許しまへん。

設置して早々に90点が取れたら、180日が来るまでは車から外してその後はミスを計測させないようにしようという考えが浮かぶかもしれません。でもたぶんそれで高得点を維持するのは無理だと思います。先にも書きましたが、点数化の仕組みは単純にスムーズ運転の回数だけじゃない様子。ドライブカウンタを取り付けて運転した時間(計測時間)も点数に関係しているはず。さあ点数を申告しようと数十日ぶりにカウンタを表示させたら一気に10点も減点されていた、そんなことになりそうな気が…

私が実際いくらのキャッシュバックを得たかは夏頃に判明する予定なので、結果が出たらまた報告します。

【追記】ドライブカウンタ設置後の経過報告

「申告可」の表示が出た(2016/05/22)

どうやら設置から180日が経過したようで、カウンタの右端にあるステータスが申告可まで進みました。

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現在87点なのでキャッシュバック15%。満期まではあと5ヵ月ほどあるのでこっから3点追加すれば90点台で上限20%のキャッシュバック。

どうすべきか迷い中。ちょっとのミスで70点台まで下がる可能性もあるんだよなあ。ちなみにこの写真を撮る直前にもミスってスムーズ運転がリセットされてたりする。

計測時間が増えるほどいろんな運転パターンも出てくるわけで「それをミスと判断するの?」ってケースも出てくるようになった。急加速しないといけない合流でププッとミス判定されたり。

それと坂道での発進や停止に関しては平地より加速度が強く検知されるようで、全くの安全運転なのにミス検知を連発したことも。ネガティブな使用感が多いのがなんとなく理解できてきたぞ。

スムーズ運転の平均が伸びるも成績ダウン(2016/07/02)

どうせならギリギリまでがんばって90点を目指そうということで、地道に計測をつづけています。もうすぐ計測時間100時間を越えますね。

ただ今のスムーズ運転平均回数は662回で今までの最高値。にも関わらず成績は落ちました。しかもなんでもないタイミングで3点ほど降下。分からん。

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ダッシュボードに取り付けてるわけですがこのところの暑さのせいで右上のシールに気泡が浮いてきてますね。途中で破損とかしたらどうなるんだろうな。

とりあえずあと四ヵ月の猶予があるのでもうちょっと続けてみます。

心が折れた 諦めた これにて計測終了(2016/07/20)

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”どうせならギリギリまでがんばって90点を目指そう”なんて言ってた矢先、スムーズ運転が2000回を越えたあたりでまたリセット。その間成績は85点から微動だにせず。

もう疲れました。最近は点数を気にしながらの運転にややストレスを感じていたし。ここらで諦めるとします。たかが5点上げるだけなのに90点の壁は果てしなく遠い気がしました。たぶんこの85点というのが私の運転に与えられた真っ当な評価なのでしょう。

設置期間8ヵ月、計測時間は107時間。スムーズ運転平均が698回。その評価が85点。これがドライブカウンタによる私の運転評価です。

キャッシュバック手続きをする

成績を確定させる

さて、キャッシュバックを受けるためにはこの評価をソニー損保に申告しなくてはいけないので、本体下にある「申告」ボタンを押します。ピッと。

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85点で確定していいか?とということを聞かれましたので、もう1回「申告」ボタンを押して確定しました。これでもうカウンタとしては機能しなくなるようです。点数を見てまだ続けたいと思い直したら、上の画面の状態で「表示/戻る」ボタンを押せば戻って計測を継続できるようです。

確定後は申告コードというものが表示されます。

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数字が12桁表示されました。この数字に成績の情報が含まれているのでしょう。

ソニー損保に成績を申告してキャッシュバック額の確認

続いてソニー損保の申告用のページにログインしてこの12桁の数字を入力します。入力して確定するとキャッシュバック額が表示されました。

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15%のキャッシュバックで7,370円が返ってきた

キャッシュバック対象額の15%として「7,370円」が返ってくるようです。ということは「7370÷0.15」で「49133」。この49,133円がキャッシュバック対象額だったみたいですね。もし90点以上とってたら20%バックで9,827円だったのか。たかが2,500円の差、されど2,500円の差…

続いて返金先の口座情報を入力して手続きが完了しました。振込みは一週間以内に行われるようです。月締めとかで返ってくるのか思ったら都度対応。早い。これは好感触。

併せてカウンタ返却用の封筒が送られてくるらしいので、それで返却が終われば全て完了です。お疲れ様でした、俺。

来期もやる予定

トータルで見ると5,000円ほど純粋に得はしているので来期も同じように「やさしい運転」のオプションをつけようと思います。後半ストレスは感じつつもゲーム的な楽しみはあったので。

というわけで半年以上にわたる「やさしい運転」と「ドライブカウンタ」の使用レポートでした。

再度書きますが、この成績は「運転する車の特性」や「周囲の道路状況」による相性によって差が出てくる可能性が高いです。それは実際にドライバーが安全運転をしているか否かに関わらず。

なのでこの記事を読んでいただいてこれからドライブカウンタの導入を検討されている方がおられましたら、必ず一ヶ月の無料トライアルを試して高得点が取れる見込みが出来てから導入するようにしましょう。

じゃないと、最低半年間は常にストレスを感じながら運転を続けなければいけないことになるかもしれません。